ギジンカイメイ

2016年8月25日 林修先生の見れば納得!ギジンカイメイが放送されました。

人前であがる仕組みの監修と解説を致しました。私自身勉強しながらの貴重な体験となりました。

制作会社の方々の尽力には頭の下がる思いです。

 

人体の仕組みとなると未だ詳細には分かっていない部分も多く、また複数の現象が盛り込まれた内容でした。

バラエティ番組としてザックリ知っていただくきっかけになったら嬉しいと思っています。

できるだけわかりやすくということもあり、また、放送では時間の関係もあって説明が足りないかなと思われるところもありました。

少しだけこんなところも実は気にしていましたなどといったところを記載してみました。

 

もう少し知りたいなど、興味を持たれた方がいらしたらご覧ください。

一部内容にも触れていますので、これからご覧になるという方で知りたくないという方はご覧にならないようお願い致します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以下 追加の解説です。

 

 

 

 

 

 

 

今回は人前であがる仕組みについてが刑事ドラマ仕立てで擬人化されています。

<緊張すると汗をかく仕組みについて>

 今回は心臓が早く動く→体温も上がる→調節係長が冷やせと命じる→汗をかく

となっています。

実際にはこの仕組み以外に緊張しただけで汗が出る、冷や汗をかくといったことがあります。これは交感神経刺激で汗をかくといった経路によります。

緊張して汗が出る仕組みはこちらの方がメインになります。ただ、周囲が寒い状況ではなかなかでないなど両方の影響があることも知られています。

ドラマをよく見ると交感神経団長が汗のバケツをハンド刑事に渡しています。これが交感神経刺激を受けて手に汗をかくといったことを示しています。

 

また、ハンド刑事はセロトニンボスの言う事を無視します。

多くの臓器は交感神経と副交感神経の2重支配を受けていますが、汗を出す汗腺は交感神経のみの支配になっています。

このためセロトニンボスが何を言ってもハンド刑事の汗を出す部分には一向に届かないということになっています。

ちなみに汗腺はおもしろいことに交感神経から出される神経伝達物質は通常副交感神経から出てくるアセチルコリンが出るようになっています。

当初団長はアドレナリン団長にしようと思っていましたが、そうするとハンド刑事は団長のいう事も全く聞けなくなってしまいます。

団長が「交感神経(神経)」でボスは「セロトニン(神経伝達物質)」なのはそういう理由です。

 

<緊張すると震える仕組みについて>

今回のドラマでは「神経刺激刑事」が筋肉の動きを調節できなくなるとなっています。

ふるえのメカニズムはまだ詳細まで分かっているわけでは無いようです。お酒を飲んだりすると震えが強くなったりもしますが、この仕組みは複数の要素が関係している様です。血管の拡張などの影響などもあるようです。

 

<お腹が痛くなる仕組みについて>

今回「ベテラン刑事の腸さん」が出てきます。お腹が痛くなるのは腸が過剰に動くことにより生じます。腸が急に引き伸ばされる伸展刺激により痛みを生じます。

セロトニンボスが「腸さんとは親戚同然」と言うくだりがあります。体内のセロトニンの大部分は実は腸に存在しています。また、脳と腸は深く関わっており「脳腸相関」という強い関連があることが示唆されています。親戚同然というのはこの辺りのことを示しています。

最近話題の腸内フローラも緊張でお腹が痛くなることとの関連が示唆されています。緊張した人全員がお腹が痛くなるわけでは無いことからも腸内フローラの関与は今後解明が待たれるところです。今回も腸さんを誘惑するフローラさんの登場を検討していただきましたが、こちらはボツになりました。

 

ヒトの体ではバランスがとられるよう色々な形で調整がなされています。また、1対1対応ではなく複数の経路が関係しています。

緊張して交感神経が興奮した際の症状は敵と戦いやすくするためと考えられています。

・心拍を上げ活動しやすくする

・手に汗をかくのは棒を持って戦うのに滑りにくくする

・戦いに関係のない腸管の動きを止める

などです。

緊張によってこれらが「症状」として表れるのは調整がどちらかにかたむき、バランスが取れなくなった状態と考えられます。

適度な緊張は臨戦態勢をとりパフォーマンスを上げていくことにもつながるので、すべてが悪いというわけでは無く程度の問題なのだと考えます。

 

今回バラエティ番組の制作にほんの少しですが関わらせていただきました。出演された方々、制作に関わる方々の尽力には目をみはるものがありました。同時に限られた時間内での制作などの大変さも知ることができました。

収録の後で林修先生と少しだけ話をさせて頂きましたが、私が緊張しているように見えたのでと気遣ってくれるなど優しい方でした。ほかにも出演のかたせ梨乃さん、澤部佑さん、平愛梨さんの機転の早さにも驚きました。アナウンサーの塚原愛さんにも大変気遣っていただきました。

関係の皆様には心より御礼申し上げます。

 

今回の内容が皆様のなんらかの参考になりましたら幸いです。

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